エース道を突き進め!

プロ野球

カープのエースは巨人に強い。これは外せない。

佐々岡監督は7月31日(金)からの対巨人3連戦初戦に、期待のルーキー森下暢仁投手を投入した。本来なら、開幕投手を飾った大瀬良投手の登板枠だったが、離脱によりぽっかり抜けた穴。K.ジョンソン投手を前日の中日戦にあてたことで、順番的に森下投手1択になったわけだが…。

結果的には、責任感の強い森下暢仁投手には、大きなプレッシャーとして伸し掛かった。1回表の淡泊な攻撃も、彼の心には重しとなったのではないか。自分で抑えるしかない…と。

佐々岡監督は、森下投手をあえて巨人戦に送り出したのだろう。本来なら、中6日で迎える中日戦(7/30)でよかったはずだ。それをあえて…。

カープのエースとなるために…。立ち向かうべき巨大戦力。乗り越えるべき大きな壁。

かつてのエース黒田博樹投手は、1997年のデビュー戦の対巨人戦(東京ドーム)で初登板・初先発・初勝利・初完投の快挙を達成した。衝撃のデビューを遂げたが、その年の総合成績は、135.0回を投げて6勝9敗、防御率4.40の成績だった。

ストレートの真っ向勝負で巨人と闘う姿は、数々の名勝負を重ねて、私たちの記憶の中で輝きを増す。実際、黒田投手が15勝12敗で最多勝利のタイトルを獲った2005年は対巨人3勝1敗、防御率1位(1.85)を獲った2006年は4勝1敗と、巨人を圧倒した。チームは6位、5位と下位に低迷していた頃で、1点でも打線の援護があれば勝てる試合が何度もあった。それだけに、巨人を圧倒する姿、“巨人キラー”の印象が強い。ちなみに、1997年デビューから、2016年に引退するまで、対巨人戦は20勝21敗。記憶、印象とは不思議なものだ。

“巨人キラー”という呼び名は、セ・リーグの投手には大きな名誉だ。ちなみに、カープにはかつて安仁屋宗八投手、川口和久投手という自他ともに認める“巨人キラー”が存在した。明らかに、巨人戦ではギアが数段上がるタイプだ。なお、対巨人通算成績は安仁屋投手が34勝38敗、川口投手は33勝31敗。数字ではない、向かっていく姿勢がいかに印象を左右するか…。

森下投手には、そういう投手になってもらいたい。周りの喧騒を気にせず、エース道を突き進め! カープファンはいつも長い目で見守っている。

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