1989年6月24日、北九州市のとある病院で、2人の男児が産声をあげました。一人は野村祐輔くん、そして彼より30分だけ早く生まれたのが安部友裕くんです。
生まれた日、生まれた場所は同じでも、選手歴は4年先輩の安部選手は、まさに広島野球の申し子、具現者ともいえる存在です。走攻守三拍子揃った逸材は、じっくりとファームで鍛えられ、入団から実に9年後、2016年にその能力を開花させます。こういう苦労人をファンは熱く応援したくなるものです。守備位置は違えど井生崇光選手を思い出させる、何というか、広島という育成球団の矜持を誇らしく思えるんですよね。もちろん、長い2軍生活に甘えないで、守備範囲を広げて技術を磨く、本人のプロ意識も素晴らしいかと。


今回ご紹介するのは、安部選手の直筆サインカードです。翌年の背番号の出世変更を暗示させる6枚限定。浮世絵風な表情が何とも傑作です。
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