この勝ちはデカいぞ! きっと、多くのカープファンが思ったことだろう。実際、テレビ中継の締めに解説者の小早川毅彦氏は、カープ愛をダダ漏れしつつ、価値ある勝利と語っておられた。鯉党は全国各地で旨酒を酌み交わしたに違いない。
3勝の価値はある! 気持ちよく断言しよう。1勝は1勝、コマは1つしか進まないが、それを追加で2回予約した感覚とでも言おうか。チーム全体に漂っていた負のオーラを吹き飛ばす価値ある勝利だった。
1勝目の価値。新人森下暢仁投手の負けを勝ちにしたこと。2勝1敗と、1勝2敗の違いは大きい。結果としてスミ2(初回の2失点のみ)で、6回までに10個の毎回奪三振。120球も投げぬいた。大学先輩の野村投手も獲った、大瀬良投手以来の新人王の可能性。勝たせてやりたい。チームの気持ちが6回表に爆発する。
2勝目の価値。それまで不振に喘いでいたピレラ選手。正直、彼の思い切りの良さは、チームの不振にも直結していた。20打席ぶりのヒットが逆転満塁決勝ホームラン! これから、6番ピレラは効果的なパンチを繰り出すに違いない。

広島ピレラ、20打席ぶり安打が藤浪から逆転満塁弾 - プロ野球 : 日刊スポーツ
20打席ぶりの安打が広島の連敗を止める決勝グランドスラムとなった。「6番左翼」で2戦ぶり先発のホセ・ピレラ外野手は2点を追う6回。2死満塁から阪神藤浪の154… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
(日刊スポーツ、2020/7/23)
3勝目の価値。新しい勝利の方程式だ! 7回裏からフランスア投手、8回は塹江敦哉投手と中継ぎが踏ん張り、2度も鈴木誠也選手の好守がピンチを凌いだ。9回裏、マウンドには菊池保則投手ではなく、一岡竜司投手が送り込まれる。最後は3球三振!気迫がプレッシャーに勝った。あれだっ!、カープファンが追い求めていた気迫。津田恒実投手がマウンドで魅せた雄たけびだっ! 何だろう。もう、負ける気がしない。勝利の方程式は、試合に合わせて流動的とのことだが、塹江投手→一岡投手のリレーは、長らくの暗闇に閃光(せんこう)を放った。
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